まさか、保険証が役に立つとは
想像以上に体は退化しています。数年前なら岩場でこけることはなかったかもしれません。体幹を鍛えなおさなければ。楽しみにしていた西表島のアクティビティ、イダの浜での泳ぎ釣りもできませんでした。不幸中の幸いだったのが、診療所が近くにあり、休診日ではなかったこと。診療所の先生方には感謝しかございません。
不注意から不幸は突然訪れる
西表2日目、朝一星の砂浜で奥さんと次女はシュノーケリング。
一応魚たちはいるようで、楽しんでました。
餌付けされてるみたいで、大きめの魚たちが近づいてきたそうです。
私は、シュノーケリングの人がいない離れた場所へ行き準備開始。
シマノ ゾディアスパックロッドとシマノ アルテグラを防水バッグから取り出し、準備完了。
スプーンを引いて魚の反応を探ります。
しばらく探り歩きながら、アタリが無いのでビーチサンダルで浅場の岩の上を歩きながら釣りをしていました。
少し段差があるところで、右足を踏み込んだ時にツルっとすべり、右手のロッドを保護しようと左手を岩につきました。
あっ、少し切れたか?
少しだけ痛かった左手を見ると、親指の付け根アタリがざっくりえぐれるように切れていました。
ちょっとまずいんじゃないか?
血はさほど出てませんが、傷は深そう。
ざっと、海水で傷口を洗い、右手でめくれた皮膚を抑え、奥さんと次女がいるところまで300mほど歩いて戻りました。
何とか、出血は止まり次女が持っていた絆創膏を貼り、痛みを我慢しながら釣り具をかたずけました。
レンタカーに積んでいたペットボトルの水で傷口をざっと洗い、気にしないようにして、1日遅れで西表に来る長女を迎えに行きました。
長女に連絡して、石垣港のドラッグストアで大きめの絆創膏と消毒液の購入をお願いしました。
フィッシンググローブは必須です。
魚の棘も気を付けなければなりませんが、岩場などけがをしやすい場所では、手の保護のためにも使ったほうが良いですね。
超反省しているのは、ビーサンで岩場を歩いていたこと。
次回はこれを買っていくことにします。
次の日の日帰りツアーで、SEA PEOPLEのフェルトブーツをお借りして、ジャングルトレッキングや、小川の沢を上るときに使って、滑りにくいのを確認済みです。
イダの浜をあきらめ診療所へ
天気が回復し長女は島北部の上原港へ到着。
買ってきてもらった消毒液で傷口を洗い、大きめの傷パッドを貼り付けて、スパムおにぎりを食べていましたが、じわじわと血がにじんできます。
やっぱ、ちょっとまずいんじゃないかと思い、西表島の診療所の診療時間を調べると、ちょうど13:30からあいている。
せっかく家族そろって行こうと思っていた、白浜港から舟浮へ渡りとてもきれいなビーチ、イダの浜。
今回はあきらめることにしました。
診療所へ連絡すると、14時から予約を取っていただけました。
奥さんと娘たちを見送り診療所へGo!
白浜港から西表西部診療所まで行き、無事傷を見ていただけることになりました。
診療所にはイケメン先生と琉球大学の研修医の方、看護師の方、受付、薬剤師合わせて5名はいらっしゃいました。
体温、体重、血圧を測り、診療室へ入ったのが14:20頃。
傷口を見ていただくと、まあまあ深い傷なので縫合が必要だとおっしゃいました。
傷口もきれいに洗えてなかったようで、生理食塩水で洗っていただきました。
そうなんです、怖くて傷口を凝視できず、適当に自分で洗ったので。
本当に、島に診療所があって助かりました。
西表島の人口が2千人ちょっとなんですが、診療所が2つあります。
私がお世話になった西表西部診療所は船浮や鳩間島などを含めた西部一体の約1500人の住民を診療対象とされているらしく、私のように旅行客がケガをしてしまって、本当に申し訳なかったです。
傷口を丁寧に2針縫っていただき、破傷風ワクチンも打ちました。
西表の川にはレプトスピラという細菌がいるので、川に手をつけないように注意をいただきました。
抜糸は1週間後なので、紹介状も書いていただき、地元に戻ったら外科へ行くようにとおっしゃいました。
本当に申し訳なくて、何度も丁寧に挨拶をし、抗生剤と塗り薬をもらって、白浜港へ向かいました。
ちなみに、イケメン先生は次の日のガイドさんがそうおっしゃってたので、イケメン先生と呼ばせていただきました。
イダの浜から戻ってきた奥さん曰く、イダの浜は普通のビーチ、泳ぐんだったらいいが、シュノーケリングするには魚が少ないとのことでした。
予定よりも1つ前の船で帰ってきましたが、ソフトバンクはつながらず、auがかろうじてつながり、次女のスマホからの予定変更の連絡でした。
イダの浜はトイレもシャワーもなく、携帯電話会社の電波も弱いので、ご注意ください。
シュノーケリングが思うようにできなかったらしく、午前中と同じ星の砂浜へ行きました。
星の砂浜で星の砂探し
私はケガで海に入れず、釣りもできず。
星の砂浜なので、星の砂を探してみることにしました。
2011年に来た時も探しましたが、その時とは違い裸眼では見つかりません。
リーディンググラスをかけて手のひらに乗せた砂粒をよく見ると、数パーセントくらいの割合で星の砂が見つかります。
朝の事故、自分のどんくささを反省し、大原港周辺にある2日目の宿に向かいました。
西表島の大自然を感じる
西表島にはたくさん川がありますが、後良川(シイラ)に3匹のイリオモテヤマネコの像があります。
この像の周辺にはマングローブのジャングルが広がり、熱帯を彷彿させる光景です。
川に浸かって釣りをしたら、絶対釣れそうなんですが...
夕方なのでイリオモテヤマネコが出てくるんじゃないかと期待しながら、大原港近くの玉盛スーパーへ向かいました。
玉盛スーパー、こんな立派なスーパーマーケットがあったのか~
今回の西表旅行で一番びっくりしたと言ったら地元の皆さんに怒られそうですが、玉盛スーパーさんの品ぞろえにびっくりしました。
島では食料品があまり手に入らないと思っていましたが、お店に入るとお弁当、豆腐、飲料水、おかし、パン、アイスクリームまで。
それに、大きめの絆創膏が売られていたので非常にありがたかったです。
レジも店員さんがいるレジと、セルフレジまでありました。
支払いはキャッシュだけでなく、クレジットカードも使えるようです。
我が家は豆腐、パイナップル、モズク、大きめの絆創膏を買い込みました。
毎日ツアー帰りに玉盛スーパーさんでアイスクリームを買ってましたよ。
島宿 Amayuraさんへ。
ここを拠点に最終日まで島生活を楽しむことになります。
西表で役に立つもの
まさか病院へ行くほどのケガをするとは...
念のために持ってきていた保険証が役に立ちました。
現金も必要です、診療所に4,100円払いました。
いつも、旅行の時には現金を持つのは奥さんの役目としていましたが、今回はそこそこ財布に現金が入っていてよかったです。
西表にドラッグストアは無いので、消毒液、絆創膏、傷薬など。
きれいな水は常に持ち歩き、傷を作ってしまったらしっかり水洗いする。
もし、岩場を歩くことがあるなら、靴底が滑りにくいフェルトブーツなどを使う。
一番の予防は危ない場所に近づかないこと。
思ってた以上に、体は退化していました。
西表3日目はジャングルトレッキングで洞窟&カヌーで滝つぼです。