
食べて2週間、いまだに忘れられない味なので、詳しくサスエ前田さんの寿司について書いてみます。食べ物の味を表現するのはとても難しいですが、一言でいうと下手な回らないすし屋へ行くよりも価値があります。魚の本来の旨味が引き出された、今まで食べたことが無い逸品です。
前田さんは超有名な静岡のお魚屋さん
皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
魚を3枚におろし、そこに1mくらい上から塩を振ると、あら不思議。
魚の切り身が動き始めます。
余分な水分を抜いておられるそうですが、とても不思議です。
家で自分がやっても動きません????
テレビにもよく出演されており、NHKや情熱大陸にも出演されていました。
お店があるのは静岡県の焼津市です。
前田さんが選び抜いた魚を前田さん自身が握ってくれるということで、奥さんが予約をしてくれました。

今回はお持ち帰りで、ホテルに持ち帰り部屋でゆっくり食べました。
魚が少なければ考える
店内にはいると奥の作業場に前田尚毅さんご本人がいらっしゃいました。
我が家が注文した日は魚が少なかったらしく、前田さんが考え抜いた渾身の一皿となったようです。
魚が少なければ考える
何事も追い込まれたときに
逃げずに考えると
新しいアイデアが生まれる

これがホテルで撮影した同じ寿司です。

一つ一つのこだわりがスゴイ握りずし
インスタの写真を撮影された後にマジックで書かれたんでしょうね。
この心遣いだけでも感心します。

それでは1つずつネタをアップでご紹介。
生メバチ中トロはあっさりしてますが旨味が凝縮されています。
レンコダイは少し炙った皮が特徴でアッサリしています。
玉子は甘くて出汁が効いていました。
〆サバは絶品、回転ずしと比べては失礼ですが、酢っぱくも無くまったりした、今まで味わったことが無かった味です。

イカは飾り包丁が入り普通に美味しかった。
ミナミトロは見たまんま旨い以外言いようがないです。
上ミナミ赤身はマグロの味を楽しめる逸品でした。
マダイの昆布〆は食べたことはありますが、ひらめ昆布〆は初めてでネットりした食感に昆布の旨味がマッチしています。

煮アワビは想像していたコリコリとは違い、弾力性があり噛むと旨味が染み出してきます。
イセエビは初めて食べたましたが、プリプリの食感で食べ応えがあり、そこに濃厚なミソが絡まって口いっぱいに広がります。
穴子はいつも食べる煮アナゴとは少し違い、本来のアナゴのおいしさを味わうことができました。
上ミナミ赤身は想像以上にマグロ。

ハラモとは内臓の周りの脂の乗った身の部分です。
メバチハラモは初めて食べましたが、意外とアッサリしていて食べやすかったです。
寒ブリハラモは初めて食べたましたが、いつも食べているブリよりもしつこく無いですが、脂がのって濃厚でした。

私の大好きな漬、上ミナミ赤身漬はねっとり感がたまらなく良く、今まで食べてきた中で一番おいしい漬でした。

すべてのシャリは赤酢のシャリで、なんとなく上品な感じでよくネタに合ってます。
もちろん、サスエ前田さんの刺身しょうゆ250円でいただきましたよ。

安いネタのほうが価値があるのかもしれない
正直、世間一般に高価なネタは想像通り旨かったです。
その中で比較的安いマグロ赤身、〆サバ、ヒラメなんかが手をかけて素材の旨さを引き出している。
こだわりの魚屋さんが旨さを引き出した絶品だと思いました。
ちなみに、当初は3,000円くらいの予算で予約をしようと思っていたんですが、店員の女性の方から進められて一人5,000円に奮発。
超満足でしたが、安いネタでも十二分に楽しめると思います。
下手な回らないすし屋に行くよりもサスエ前田さんの寿司を食べたほうがよっぽど幸せになりますね。
次回静岡へ行くことがあれば、もう一度味わいたいです。